今年もセゾン文化財団様より助成をいただき、踊ることの楽しさや情熱、プロのダンサーになるための心構えや精神的な強さ、サポートする側の心構え、プロのダンサーとしての人生などについて語り合い、留学やプロを目指す以前の基本的なことも身につけることのできるワークショップにしたいと考え、『Class & Talk Project Vol.3』を企画いたしました。
恒例メンバーである中村かおりさん、児玉北斗さん、吉本真悟さん、マリア・ジェコブズさん、ペニー・フレミングさん、そしてネザーランドダンスシアターIで活躍中の渡辺れいさんを講師に迎えて開催されました。 『Class & Talk ProjectVol.3』では、過去にProjectへ参加したことのある人や S・O・L・Oの活動に興味を持ってくれている人などが、ボランティアスタッフとして参加してくださいました。 協力してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
Class & Talk Projectでは、毎年、世界各国のバレエスクールのディレクターやスタッフの方々に彼らの意見や考え方などを参加者の皆様にシェアーしていただくために、アンケートにご協力いただいていますので、その一部をご紹介します。今年ご協力いただいたスクールは計13校です。
北米
欧州
オセアニア
Projectの受講者や講師の方々とは異なる観点で感じることができるボランティアスタッフのみなさんに、感想などをうかがいました。
初夏の風薫る心地よい季節に、とってもステキなワークショップが東京・森下スタジオにて4日間開催されました。参加者は関東をはじめ、関西、四国、九州など全国から遠方はるばる多数集まりました。
SOLO主催のこのワークショップは、何といっても海外で実際に活躍されている方々のクラスが受けられる!!ということが最大のポイントではないかと思います。それに伴い、留学や海外へ行くことを見据えてのカリキュラムが豊富である…ということも、参加者にとって魅力だったのではないかと思います。
私は、ボランティアスタッフとしてこのワークショップに参加しました。しかし、実際にクラスを受ける機会もありましたので、スタッフとして、また参加者として、両方から携わることができ、非常に興味深い経験が出来たと思っています。スタッフの仕事の中に、クラスの内容を記録する役があったので、「観る」側からの視点でいうと、まず初日は参加者全員とっても緊張していたように思います。なかでも、英語で自己紹介したり、質問を投げかけられたときは、反応が薄く何も返せない人が多く見受けられました。それは、講師とのトークセッションでも同じ事でした。なかなか「質問のある人?」の問いに、手を挙げられる人はいませんでした。しかし。さすがだと思ったのは、講師の皆さんが自らの体験談や海外生活の様子、苦労話(笑)など…誰もが聞いてみたい!!と思うことを気さくにジョーク交じりに語ってくださったことでした。自然と参加者の目が輝き、どんどん緊張が解けていったように思いました。
今回強く思った事ですが、このワークショップは、とてもアットホームな雰囲気に包まれていたことが印象的でした。「先生・生徒」のような縦の関係というより、数多くの経験をして来られた先輩が、後進にそれを語り継ぐ…ろいうような。私にとって、憧れの目標とする存在である方たちですが、とても身近に感じられ、それはとても幸せな嬉しいことでした。多分そう感じた参加者は多かったのではないかと思います。
最終日に実際にオーディションを想定してのクラスでは、良い緊張感の中で短い期間でしたが、それぞれ受け止めたことを最大限発揮していたように思いました。その表情から一人一人何かを見出した印象を受けました。また講師全員から参加者にアドバイスがもらえたことも、これからの励みになるのではないかと思います。
私が参加者として「体感した」側からの視点でいうと、本当にすごく良いものを『与えてもらった』『投げかけてもらった』という感想を持ちました。クラス内での指導や、トークセッションの中で、皆さんの姿勢や情熱に非常に大きな刺激を受けました。私も近づきたい!!と、同じ空気を吸ってピリッと気が引き締まりました。今回このワークショップを経験したことによって、私は自分に大きなきっかけだったり、目標だったり、その意味を見つけ出せたと思います。本当にワークショップ期間中は、吸収したいことが沢山あって、それが楽しくて、ドキドキ胸が高鳴って、あっという間の4日間でした。これからもすっとすっと続けていかれることを願っています。
今回素晴らしい経験をさせていただいた、横瀬美砂さん、渡辺華さんのご尽力に感謝します。
先日参加させていただいたボランティアで一番感じたことは、-常に目標を持つことは素敵なことだ-ということです。
今回将来、海外でダンスで活躍したいと目標を持ち、それを現実にしようと努力している生徒さん達や、それを心より応援し、ヘルプしている親御さん方にお会いし、レッスンを見学していて、昔がむしゃらになってバレエのレッスンをしていた自分の姿や、その時の気持ちを思い出し、なんだかとても懐かしかったです。
一つ目標を決めて本当にそこに立ち向かうことは実は、はたから見るよりもとても努力が必要で、時間を要することです。肉体的な鍛錬は勿論のこと、精神的な強さの方がむしろ必要である場合が多いと思います。技術的な進歩は先生のアドバイスや毎日のレッスンで培うことが可能ですが、自分の中のモチベーションをハイレベルに保つことは沢山の誘惑や、周りとの比較などで難しいことも多々あります。不思議なもので、舞台やレッスンの場で、そのモチベーションの上下は驚くほどに現れます。若い人達が大きな野望に向かって突っ走る姿はある意味美しく、後ろから「がんばれ!!」と声援を送りたくなります。自分の踊りに、そして自分自身に自信を持つ事、それが素敵な踊りに繋がるのでしょう。まずは自分に厳しく自分はやれることはやっていると感じることが出来ていること、それが自身に繋がるのではないかと思います。上を向いて、明るい目をして世界に飛び出して行って欲しいです。
SOLOのレッスンやアドバイスはとても充実していて、素晴らしい先生方にお会いできたのは幸せでした。そして忘れかけていた夢を持つこと、努力すること、そのほうが素敵な人間だということを改めて感じ、考える時間が持てました。2004年の夏に皆様にお会いでき、近い将来舞台上の皆様に拍手を送る事が出来ることを楽しみにしています。